ほれたもん負け

ちきしょー。ちきしょー。
冗談じゃねぇっつんだよー。ばかやろー。

明らかに彼女に興味を失った彼は
ギリシャ旅行の約束を
数度のメールのやりとりで
沖縄に変更。
そして結局、なんと「熱海」にすり替えた。

電話しても、出ない。リターンもない。
メールしても返ってこない。
奴が一方的に送ってきたメールに返すだけ・・。

こんなのおかしいよね。おかしいよね。
だって「ずっと一緒にいてくれ」って言ったんだよ?
彼女はもうわかっているのに納得しきれない。

友達はみんな「そんな奴絶対おかしいからヤメロ」って言い始めた。
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# by oshimatsubaki | 2004-12-08 00:06

B型の彼~4~

ところが、次第に彼からの誘いは間があくようになった。
となると完全に形勢は逆転。
彼女の方から電話やメールを頻繁にするようにったが
彼は電話に出ないばかりかメールでの返事も少なくなった。

最後に会った日から3週間
やっと会うことが出来た。

ベイブリッジの見える夜景が魅力の湾岸レストラン。
食事が終わりお酒が入ると彼は以前のように
彼女に従い始めた。
彼は店を出ると彼女の手を引き公園で言った。
「僕と沖縄に行ってくれませんか。」
誘いは嬉しかった。でも
であった頃の口約束はギリシャ旅行だったはず。

その日、彼は終電を気にして帰っていった。
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# by oshimatsubaki | 2004-10-02 08:07

B型の彼~3~

彼と出会って5日目までは
たしかに2人の恋は進行していた。生きていた。

「ずっと一緒にいてくれる?」
ベットで2度、彼はこう聞いた。
恋の真っ最中に飛び上がりそうな言葉だが、
ほんの1ミクロン程、サムク感じる理性も
正直彼女には残っていた。

(つづく)
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# by oshimatsubaki | 2004-09-07 03:33

B型の彼~2~

その日の夜、
40度のお酒を何杯のんだか彼女は覚えていない。
気がつくと彼の家にいて
ベットでの彼は優しく、
しばらくぶりに男性の胸のぬくもりの中で
彼女は朝まで眠ることができたのです。
彼は「今日の夜も会える?」と昨夜の続きを約束してくれて・・・。

これこそ恋よ。恋なのよ!
(つづく)
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# by oshimatsubaki | 2004-09-02 16:09

B型の彼~1~

この夏久々に訪れた大型の恋の予感に
狩猟系の彼女(フリーライター)は、
すかさず彼(大手雑誌社勤務)にアタック。

二人は好意を確かめ合ううちに
互いのひざがだんだん近寄っていく。
出会ったその日の夜に、
彼から「お金は僕が出すから一緒に海外旅行に行こう。」と
誘われ、彼女は楽しき恋のサカズキを傾けながら
学生の頃とったパスポートが切れていたことを思い出していた。 

(つづく)
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# by oshimatsubaki | 2004-09-02 03:10

不倫歴50年の女

日曜日は彼と過ごす貴重な一日。
なのに今日は朝から頭が割れそうに痛くてベットから出られない。
悦子さんと飲んだ次の日は必ずこうだ。
悦子さんは73歳、旅行企画会社勤務。
50年間一人の男性と不倫してきた。
その彼とは2年前に別れた。
彼女は酔うと必ずこの話をする。

50年間の不倫のおわり方って?

不倫の始まりは半世紀前。
まだ敗戦をひきずった日本にはマッカーサーやらトルーマンがいた時代。
紅白歌合戦では笠置しづ子が東京ウギブギ歌ってた。

ハタチで上京した悦子さんが
最初に入社した会社にいたのが10歳年上の彼。
彼には奥さんも子供もいたけど
彼女には関係なかった。
女性にとって、不倫の始まりは普通の恋愛とかわらない、
もしくはもっとおきらくなもの?
大抵は男のほうから好意を寄せてくるから
始め言い寄られる女のほうには罪悪感が無いでしょう?
そして女は年上の男性に父性をみて気持ちの安らぎを得はじめちゃう。

それにしても彼女は彼と50年間も不倫していたせいで
今も独身だし子供もいない。
朝鮮戦争が勃発した25の時、彼の子を中絶している。
あの時代は今みたいに
シングルマザーなんていなかったし
働きながら子供を育てる環境なんてなかった。
今あの子供がいれば48才だったのねって悦子さんは今でも悔やんでる。
貯金をおろして一人ぼっちで手術をうけた傷はまだ癒えていない。

実は50年間も悦子さんが不倫できたのは
彼女が天涯孤独の身の上だからだ。
親がいれば、兄弟がいれば、子供がいれば
彼女を50年間も妻子ある男に縛り付けておきはしなかっただろう。
不倫のおわりは、周りの介入?現実の生活にせまられるから。でしょう?

男の人はよく言うじゃない。
「愛人が女房のように振舞い始めると冷める」
結局悦子さんは女房のようにはなれなかったからこそ
長続きしちゃったのね。
彼を愛しすぎて、家に帰る旦那の車にしがみついたり
道路に寝転がって「行かないでと」毎回泣き崩れたっていうんだから。

悦子さんの心が落ち着いたのは犬を飼ってから。
独身女性が犬を飼うと婚期が遅れるというけれど
えつこさんはその犬の、寿命による死まで見取っちゃった。

世紀をまたいだ不倫関係に終止符がうたれたのは2年前。
いつものように電話でケンカして
ガチャンと切ってそれっきりだという。
70歳の女と80歳の男の
いつもの痴話げんか。
でも悦子さんの中ではまだ終わってない。
妻子持ちどころか、孫もひ孫もいるかもしれない彼を、まだ思っている。
死んじゃったかもわからないわ、なんて言って。


今私が付き合っている
いつまでたっても煮え切らない彼。
友達からは早く別れたほうがいいって言われてる。
彼が、もしも妻子がある身だったとしたら?
すっぱり別れるかしら。
それとも彼を今よりも深く愛し続けるかしら。
答えは後者のような気がしてくるの。
73才の悦子さんも28才の私も同じ悩みで酒を飲むの。
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# by oshimatsubaki | 2004-06-28 15:50